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P新人賞2015最終選考上演会 結果

ただいま〜!あっという間に一週間経ってしまいました!

先週2月14日に愛知県名古屋市の人形劇場ひまわりホールにて開催されたP新人賞最終選考上演会の結果をお知らせいたします・・・

人形劇団サバラン『忘れっぽい天使』

P新人賞、惜しくも

受賞ならず〜!!!

残念でした〜!

応援してくださった皆様、愛知まで足を運んでくださった皆様、

観客賞に投票してくださった皆様、本当にありがとうございました!

P新人賞2015の栄冠は 望ノ社(もちのしゃ)さん の『DEBRIS』に輝きました。

(サバランは得点数は望ノ社さんに次いで2位という結果でした!ありがとうございました!)

三者三様の個性が炸裂した最終選考上演会で、それぞれの知見から的確な講評をしてくださった

4名の審査員の先生方、ありがとうございました。

これまで完全自己流で好き勝手やってきたサバランが、人形劇に携わる大先生方から批評と激励をいただけた喜びたるや…!!!

以下にまとめを掲載します。

P新人賞2015最終選考上演会 講評会 2016.2.14

●安住 恭子さん(演劇評論家)

いかにも美術大学の学生らしい、美意識に溢れた作品。

人形の造形と、それを操る使い手のファッションが、いかにも乙女チック。

しかし、単なる甘い洋菓子ではない美意識が良いと思った。

視覚的な魅力というのはいろんなところにあった。例えば、主人公が寝ている場面。

ところが、厳しい母と子の作品世界。

人形劇は美しい、良い世界を描いてく事が基本なので、良い姿勢だと思った。

人形を使いながら見せて行くとなった場合、話の運び方がまだ整理されていないと感じた。

途中、人間の劇でも良いのではないかと思う場面もあった。

工夫は見られるけど、今ひとつ整理されていないという印象。

言い忘れ

記憶喪失のミステリーだったが、

事故を起こした本人が、居るはず無い姉と嘘をつき、生きているはずの母を死んだと言うのはダメ。

脚本、作品の内容をじっくり考える必要がある。

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●杉田 信博さん(世界ウニマ評議員)

すごいパワフルで、ワクワク感が表現されていた。

概要的に言うと「日常のスケッチ」の域を出ていない。

キャラクターの色分けをすると、話の内容がふかまったのではないか。

例えば、キャラクターがどういった陰、背景を持っているかなど。

見ていて、音楽で全て仕切っている。

音のボリュームが大きく、それに頼っている感じがして残念だった。

人形の演技や、位置関係などで表現して行くと中身がぐっと深まってきたのではないか。

舞台の設定がわかりにくかった。(私にはピンと来なかった)

ただ、演じている方にとっての世界設定はあると思うので、

そこをクリアにしていくと面白くなるのではないかと思った。

人形の動き。

動く事とポーズをもう少し整理すると良い。

深い意味がもうひとつ浮かび上がってくるのではないかと思った。

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●高橋 一元さん(人形劇団わたぐも)

一次審査に比べ、工夫したことがわかり、素晴らしいと思った。

人形と人間が同時に舞台に出て来る、二重性の扱い方がまだ十分ではない。

何を表現したいのか、十分に伝わってこない。

人形の扱い、動いているのかいないのかが曖昧。効果的ではないと思った。

人形で何を表すのかを整理すると良い。

全体の構成がわかりにくい。

今回、暗転で何度も場面を区切っていたが、それは本当に効果的だったのか?

もう一度、全体の構成を整理すると良い。

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●玉木 暢子さん(人形劇企画室β)

「乙女の暇つぶし」の割に重たいテーマだなというのが最初の印象。(それが悪いという意味ではない。)

みんながそれぞれ加害者であり、被害者であるのが、息が辛かった。

人形の造形は素晴らしい。目はとても楽しかった。

お芝居、演技がつたない。

人形を使う意味が、途中までわからなかった。

使い手が人形を手放すシーンでやっと意味がわかった。

ヒカリの目が閉じているのは、どういうことなのかな?と思った。

世界的にも人形の操り方はオリジナルだろう。

人形と使い手は恐らく同一人物なのだろうけど、どういうことだろうなと思った。

どこか消化しきれないところがあった。

見守っているふたりの天使たちがなんなのかもわからなかった。しかし世界観の中で救いではあった。

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●木村繁さん(愛知人形劇センター理事:進行役)

人形と人間、精神世界と現実世界を表しているようだった。

人形と人間の化学反応が起きてこない印象。

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P新人賞 審査員票 得点(一人50点の持ち点を配分)

       安住 杉田 高橋 玉木 合計

サバラン   14 15 18 19 66    

くりきんとん 16 10 10 14 50    

望ノ社    20 25 22 17 84

というわけでした〜。

一人50点の持ち点からサバランに一番多く割り振ってくださった玉木さんをはじめ、審査員の方々からは打ち上げ会場でもありがたいお言葉をたくさん頂き、受賞はできませんでしたがほくほくで金沢に帰ることができました。

他の2団体の皆様とも交流が持て、本当に貴重な経験となりました。

これからも頑張ります。ありがとうございました!


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